前回の続きになります。
前回は、出井体制の終わりまでを書きました。
出井さんは社長、会長を勤めて、
その次が、現在のトップのストリンガー氏になります。
この間にもいろいろあったようで、出井氏と久夛良木氏の間でバトルがあったようです。
久夛良木氏というのは、PSの開発責任者の方です。次のトップに久夛良木さんという声もあったようですが、そういうことにはならず、皆さんが御存知の通り、アメリカのCBSのジャーナリスト出身のストリンガー氏がトップにつきました。このとき、久夛良木氏が鳴っていれば、今のような、体たらくにはなっていなかったんじゃないかと思ったりします。
トップが大賀氏から出井氏になってから、会社の方針が創業以来の「ソフトとハードの両輪」という方針から「ソフトとハードの融合」に変化し、出井氏のころから、本業とは直接、関係のない金融事業(ソニー損保など)の出資が盛んになります。ソニー損保のCMを見ると、毎回思うのですが、本当に、エレクトロニクスメーカーなのかと疑いたくなります。トヨタも、金融をやっていますが、あんなに大々的にはやってないのは明らかなんじゃないかと思います。やってたとしても、小規模だろうし、車のローンとかですから、全く違います。
その過程で会社の業績も下がるわけです。この本ではテレビが大々的に扱われていましたが、液晶テレビの投入の出遅れにより、テレビ事業が弱体化していきます。出井氏がやめるまでの5年間は業績も落ち込んだようです。
ソフトとハードの考え方に関する会社の方針もストリンガー氏になり、次のように加速されます。
ストリンガー氏時代の方針は、「エンタメ」を中心として、ソニーをエレキ企業からエンタメ企業へ脱皮させるというものでした。
週刊ダイヤモンドのソニー特集をしているバックナンバーのを購入しましたが、エンタメ事業とエレキ事業では、売上規模が違いすぎていて、エレキ事業が約4兆に対し、エンタメ事業が約6千億と6倍ほどの差があります。
出井、ストリンガー両氏は、前者のエレキ事業をないがしろにし、エンタメ事業を成長させようというのですから、やり方としてはおかしいのではないかと思います。
ソニーとアップルは昔から縁があったようで、創業者のスティーブジョブズが工場で働いていていたことでも知られています。
また、ソニーもアップルを買収することを何度か企ていていたらしく、ソニーがアップルを買収していたら、I-padのようなものがソニーから出ていたかもしれません。
これからソニーはどこに向かうんでしょうか?
私なりに色々考えたいと思います。
会社は営利法人とか法人とかと言われたりします。
法人とは、「法」の人とかいて法人。
会社は人と同じなのかもしれません。
それを踏まえて考えると、
①テレビの再編(SHARPをソニーが買収?とか)でテレビ事業復活?(人に例えると部分的に手術をして、栄養補給。)
②テレビをコンテンツのハブとして、テレビから銀行や映画配信など、現在のソニーグループの総力を結集させて、総合力で勝負!!(人に例えると、会社の免疫力や代謝を向上させて、身体者を活発にすることにより、活動をパワフルにする?)
③どんどんリストラ。儲からないテレビは、海外(サムスンなど)に売却して、儲かるやつだけで勝負!!(人に例えると、贅肉を削ぎ落して、体重を軽くする?)
の3つくらいになるんじゃないかと思います。
そして、次期社長が構想しているのは②になると、前出のダイヤモンドには書いていました。
でもなぁ。個人的な感想としては、①のほうがいいんじゃないかと思ったりするんだよな。そして、、本当に高画質、高付加価値を追求する。そして、世界中から優秀な技術者を集めて、世界でやったことないような世界の人間がワクワクするような商品を出す。これが製造業としてはベターなんじゃないかと思います。
はっきり言って、コンテンツというのは当たり外れが激しいと思います。しかし、きちんと開発したものなら、ある程度の結果が残せるんじゃないかと思うんですがねぇ。
ストリンガー氏がやめたあとに、「It's a SONY」と呼べるような商品を出して、もう一回、エレクトロニクスメーカーとして復活してほしいと心から願っています。
頑張れソニー。
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