2012年3月12日月曜日

ソニー、ソニー、ソニー・・・。

英語で、こんなのあったような気がします。

形容詞の変化とか動詞の現在、過去、過去分詞の変化(go(行く)だったら、go-went-gone)とか。

英語の話しじゃありません。

今日のお話は、ソニー。そう、SONYのお話です。

私は今、『さよなら!ぼくらのソニー』という本を読んでいます。

まだ、半分くらいしか読んでいないのですが、非常に興味深い本です。

私は、ずっと前からソニーに対してある疑問を持っていました。

「ソニーといえば、ラジオの小型から始まり、ビデオの規格争い(ベータvsVHS)には敗れたものの、他の家電メーカーとは違い、エッジの効いた商品を開発してきた会社。ところが、最近、元気がないらしい。武器はたくさんあるのに、なんで、元気が無いんだろう。シナジー効果を発揮したら、もっとやれるんじゃないか。」

その答えが、この本には有りそうです。




現時点で読んだところまでの結論を言うと、

①バブルの頃の過剰投資(映画会社、工場の建設)が、会社の重荷になった。
②そのころに、大賀体制から出井体制になり、①により、財務状態を改善しなければならなかった。
④出井体制下での経営判断の失敗(会社買収によるシナジーの不発、液晶テレビのブランディング戦略の失敗、トリニトロンへの執着)

・・・とまぁ、こんな感じです。

なかでも、印象に残ったのが、ハイビジョンブラウン管テレビのWEGA(ベガ)の話です。
CMはこんな感じです。





それしても、昔の家電のCMってかっこいいですよね。最近のテレビのCMって、どこのメーカーもタレントが出てるし。なんか、カッコ悪い感じがするのは私だけでしょうか。

話を本題に戻して、この動画でも謳っているように、DRCと呼ばれる画像処理のエンジンを搭載することにより、高画質を実現しており、『さすが、ソニー』といわれる品質だったようで、バカ売れしたそうです。

ところが、その頃がブラウン管から液晶への移行期で、液晶テレビの台頭により、ブラウン管のテレビが売れなくなり、液晶テレビの製造へ舵を切り、画像、音質の高品質路線から他社との安売り路線に変更した結果、コストの掛かるDRCの搭載をやめてしまいます。

その結果、DRCの開発者は去り、テレビ事業は7年連続で赤字という結果となってしまったそうです。

まだ、半分読んだだけですが、シナジー効果、シナジー効果と考えはするのですが、なかなかシナジー効果を発揮するのは難しいということ。そして、会社が大きくなると、フットワークが重くなり、小回りが効かなくなるということが、この本を読んでいると実感します。

私もソニーは好きなので、『エッジの効いた商品』を開発して、二番煎じではなく、ある商品のパイオニアになるような企業に再び戻って欲しいです。

頑張れ!!!ソニー!!!(つづく)



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